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profile

 私のアートの中心的テーマは禅仏教における主客合一に励むことです。それは私の日本での幼年期からの経験が影響しています。

 その合一は東洋文化をバックグランドとするアーティストには造詣が深く、かつ重要な話題です。アーティスト自身が主体となる一方、素材が客体となります。主体と客体のこの種の微妙な融合は西洋のアートには大変異質なものです。

 私は現在溶解されたガラス、金箔、プラチナ箔をアート作品に使います。それらの素材を私の意志や美的ビジョン通りに服従させるのではなく、素材自ら仕事をさせて、その独特でおもしろい表現を見いだします。自分自身が素材と同等であり平等だと想像します。高温で溶けたガラス上で自発的に変化する文様に結果としてなる素材の性質を認めて受け入れます。

 仏教のコンセプト”慈悲”は人間と他の生き物、さらに無生物さえ差別しないことを伴います。他人を征服したり、自然を支配するのではなく、全てのものごとと調和します。

 人間が地球上で今まで何者だったのか、未来にはどうあるべきなのかということを私の作品を通してそれを見て下さる人に再検討してもらえればと思います。

足立 煉